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北朝鮮の人権状況を調べる国連特別報告者のエリザベス・サルモン氏=2025年7月2日、東京都渋谷区、佐藤達弥撮影
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 北朝鮮の人権状況を調べる国連特別報告者のエリザベス・サルモン氏が2日、東京都内で朝日新聞のインタビューに応じた。K―POPなどの韓国文化を流布すると最高で死刑が科されるなど文化面でも統制が強まっているとし、国民の45.5%にあたる1180万人が栄養不良の状態にあると警鐘を鳴らした。

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 サルモン氏が2月に国連人権理事会に提出した報告書によると、北朝鮮では2020年以降、思想や表現の自由を縛る法律が複数作られた。韓国の音楽やドラマに触れたり、広めたりした人を罰する反動思想文化排撃法や、韓国風の言葉遣いを取り締まる法律などだ。

 サルモン氏は、韓国の音楽などを流布した者には長期の拘禁刑のほか、死刑が科されることもあると指摘。厳罰ぶりについて「政府が(韓国文化の国内への浸透に)神経質になっていることを示している」と述べた。

食料事情も悪化

 サルモン氏によると、食料事…

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