今年で誕生140年を迎える米ロサンゼルスの日本人街「リトル東京」が「存続の危機」に直面している。現地を訪れると、米国に残された数少ない日本人街を守ろうと、奮闘する人たちがいた。(ロサンゼルス=五十嵐大介)
5月の週末、リトル東京の中心部は日本食を目当てにした多くの米国人らでにぎわっていた。アニメショップや日本食店がひしめき、地元ドジャースの大谷翔平選手のグッズなどが店先に並ぶ。白人やヒスパニック系の姿も目立つ。

「訪れる人の多くには、この地区が繁栄しているように見えるかもしれない。だが、多くの外からの圧力や脅威にさらされている」。全米日系人博物館のクリステン・ハヤシさんはそう話す。
米国の非営利団体「歴史保護…