麻雀(マージャン)のプロリーグ戦「Mリーグ」は28日、レギュラーシーズンの最終日を迎え、個人スコア賞(MVP)は最終局の大逆転でフェニックスの醍醐大に決まった。次のセミファイナルシリーズに進む上位6チームも確定した。
MVPをめぐっては試合前時点でアベマズの白鳥翔が暫定首位。28日第2試合のレギュラーシーズン最終戦には、トップをとれば白鳥を逆転する醍醐と麻雀格闘倶楽部の佐々木寿人が出場した。
佐々木がトップ目で優位に試合を進めてそのまま試合終了の気配が漂う中、オーラスに醍醐が逆転の条件を作ってリーチ。控室で「ツモれる、ツモれる、ツモれる!」とチームメートの茅森早香が3回呼びかけた瞬間、醍醐がアガリ牌(はい)の「北」をツモ。アガった瞬間、醍醐は「ふう」と一つ息を吐き、控室のチームメートたちは両手を広げて喜んだ。
控室に帰ってきた醍醐は、自らの映像を見て信じられないといった表情。「よくツモったね……」と振り返った。これに対し、チームメートでMVP争いもしていた竹内元太は、「(2人が所属する最高位戦日本プロ麻雀協会の最高峰タイトルの)最高位をとったときと同じ感じのオーラが出ましたよ」とねぎらった。
来月7日に開幕するセミファイナルに出場するのは、上位からドリブンズ、パイレーツ、フェニックス、雷電、麻雀格闘倶楽部、アベマズとなった。また、最下位になったビーストは同じ選手構成で2シーズン続けてセミファイナルシリーズに進出できなかったため、来季は1人以上を入れ替えることになる。