Mリーグの歩み:3
Mリーグチェアマンの藤田晋(51)=サイバーエージェント、AbemaTV社長=は、リーグの発足にあたり麻雀(マージャン)のイメージ一新を狙った。「『不健康』『イリーガル(違法)』という雰囲気があるとスポンサーがつかない」(藤田)からだ。
サイバーエージェントはサッカーのワールドカップの放送で名を上げたABEMA(アベマ)などのメディア事業や、競走馬を擬人化した「ウマ娘」などのゲーム事業の印象が強いが、2023年9月期の売上高7202億円の約半分はインターネット広告事業が占める。いわば広告会社だ。いかがわしいイメージのものにスポンサーがつかないということは、身に染みてわかっていた。
Mリーグでは「ゼロギャンブル」を宣言することにした。Mリーガーの賭博行為への関係が判明したら解雇などの処分を検討する。たばこ、酒、賭け事といった麻雀の負のイメージを払拭(ふっしょく)し、大人から子どもまで楽しめる頭脳スポーツというパーセプションチェンジ(認識を変えること)を図る。そんな狙いだ。
しかしアベマで麻雀チャンネ…