Mリーグの選手と交流しながらパブリックビューイングを楽しむ「スーパープレミアムナイト」には約2千人のファンが集まった=2024年3月26日午後5時25分、東京都文京区後楽1丁目、末崎毅撮影

Mリーグの歩み:3

 Mリーグチェアマンの藤田晋(51)=サイバーエージェント、AbemaTV社長=は、リーグの発足にあたり麻雀(マージャン)のイメージ一新を狙った。「『不健康』『イリーガル(違法)』という雰囲気があるとスポンサーがつかない」(藤田)からだ。

 サイバーエージェントはサッカーのワールドカップの放送で名を上げたABEMA(アベマ)などのメディア事業や、競走馬を擬人化した「ウマ娘」などのゲーム事業の印象が強いが、2023年9月期の売上高7202億円の約半分はインターネット広告事業が占める。いわば広告会社だ。いかがわしいイメージのものにスポンサーがつかないということは、身に染みてわかっていた。

 Mリーグでは「ゼロギャンブル」を宣言することにした。Mリーガーの賭博行為への関係が判明したら解雇などの処分を検討する。たばこ、酒、賭け事といった麻雀の負のイメージを払拭(ふっしょく)し、大人から子どもまで楽しめる頭脳スポーツというパーセプションチェンジ(認識を変えること)を図る。そんな狙いだ。

 しかしアベマで麻雀チャンネ…

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