バイデン米大統領は11日、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議後の記者会見で、NATOのインド太平洋地域への関与強化に触れ、「我々は中国の影響力拡大を遅らせた」と自賛した。
NATO加盟国はロシアのウクライナ侵攻を機に、地理的には離れている中国に対し、安全保障上の危機感を急速に強めた。ロシアの戦争遂行能力を支えているのが中国だという認識からだ。日本などインド太平洋に位置する米国の同盟国と連携を深めようとするのも、その危機感の反映だ。
「中国が、ウクライナでロシアが戦うための間接的な支援を続けるのであれば、欧州の友人(友好国)の一部は中国への投資を減らすだろう」。バイデン氏は11日の会見で、中国が対ロ支援を続けた場合には「代償」が伴うと警告した。
中国市場を重視してきた欧州の国々も
ドイツなどはかねて中国市場…