2024年7月10日、米ワシントンで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議に参加するストルテンベルグ事務総長(右)とバイデン米大統領=ロイター

 米ワシントンで開かれている北大西洋条約機構(NATO)首脳会議で10日、首脳宣言が採択された。ロシアの侵攻を受けるウクライナの将来的なNATO加盟をめぐり、加盟に向けた「不可逆的な道筋」を進むウクライナを支持すると盛り込んだ。昨年の首脳宣言に記した「加盟国が同意し、条件が整えば加盟招待を出す状況になる」との立場を維持したうえでより踏み込んだ。

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 NATOは、ロシアのウクライナ侵攻を終わらせることが先だとの立場を変えておらず、具体的な時期については明記していない。

 ウクライナはかねてNATO加盟を切望してきたが、ロシアはウクライナが加盟方針を撤回することを和平の条件だと主張してきた。今回の首脳会談では、将来的な加盟に向けた表現をどうするかが焦点となっていた。

 ウクライナへの支援をめぐっ…

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