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NHK放送センター=東京都渋谷区

 NHKは28日、視聴者に番組の評価を委嘱する「放送番組モニター」502人に対し、別人の個人情報を記載したメールを誤って送信したと発表した。現時点で個人情報を悪用されるなどの被害は確認されていないという。

 NHK考査室によると、今月21日、4月から新たに放送番組モニターになる642人に対し、氏名やメールアドレスなどを記載したPDFファイルをメールで送信した。直後に「違う人のPDFが来ている」と返信があり、誤送信が発覚。502人のモニターに対し、別のモニターの情報を送信していたことが確認されたという。

 メールは、モニターの情報を管理するシステムで自動生成して送信された。このシステムはグループ会社のNHKテクノロジーズに委託して作ったもので、2020年1月から使っているが、これまでに不具合は確認されていなかったという。不正アクセスなどの形跡は見つかっておらず、人為的ミスの可能性も低いといい、システムの不具合によるものとみて、NHKが誤送信の原因を調べている。

 NHKは「深くおわびいたします。システム改修を行うなど、二度とこのような事態を起こさないよう、対策を徹底してまいります」とコメントしている。

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