NHK放送センター=東京都渋谷区

 NHKの2025年度予算案が、1日午後の参院本会議で賛成多数で承認された。一方、国の予算成立に時間がかかったことで、3月末までに国会承認が得られなかったため、一時的に暫定予算での対応となった。NHKによると、暫定予算での対応は1980年度以来45年ぶり。

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 NHKは放送法により、毎年度の予算を総務相に提出し、国会で承認を得る必要がある。今回は年度をまたぐ事態となったため、村上誠一郎総務相は1日午前、暫定予算を認可したと発表。しかし、同日夕方には国会の承認が得られた。

 25年度の予算は事業収入が前年度比13億円増の6034億円、事業支出は同156億円減の6434億円。不足分は「還元目的積立金」で穴埋めする。

 予算には、10月から新たな必須業務としてインターネットを通じたテレビ・ラジオの番組の同時見逃し配信や文字ニュースなどの「番組関連情報」の配信を行うための経費などが盛り込まれている。

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