5日の米ニューヨーク株式市場で、主要企業でつくるダウ工業株平均が前日の終値から一時100ドル超上昇し、4万5770ドルをつけて取引時間中の最高値を更新した。同日朝に発表された米雇用統計の結果を受けて、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げへの期待が高まり、買いにつながった。
米労働省が5日に発表した8月の雇用統計は、非農業部門の就業者数の伸びが市場予想を大幅に下回り、2.2万人増にとどまった。さらに、前月比で増加となっていた6月の就業者数は、下方修正されて前月を下回る「純減」に転じた。雇用の弱さが示されたことで、FRBが利下げに踏み切るとの期待が高まり、景気刺激につながるとの見方から株が買われた。
また、米外国為替市場では、雇用統計の発表を受けてドルが売られた。対ドル円相場は1円ほど円高ドル安が進み、一時1ドル=147円台前半をつけた。