市況

 2日のニューヨーク外国為替市場で前日より3円ほどの大幅な円安が進み、一時、1ドル=146円52銭まで下落した。約1カ月ぶりの円安ドル高水準。石破茂首相が日本銀行の追加利上げに否定的な発言をしたことや、米国の雇用に関する経済統計が市場予想を上回ったことで、ドル買い円売りが広がった。

 米東部時間2日午後5時(日本時間3日午前6時)時点では、前日の同時刻より2円89銭と大幅な円安ドル高の1ドル=146円41~51銭で取引された。

 石破首相は2日に日銀の植田和男総裁との会談後、「個人的には現在、追加の利上げをするような環境にあるとは考えていない」などと話し、利上げに慎重な姿勢を示した。また、米国の2日朝に発表された雇用関係の統計は市場予想より底堅く、米国の利下げ期待はやや後退した。日米の金利差が当面は大きく縮まないとの見方から、ドルを買い円を売る動きが広がった。(ニューヨーク=真海喬生)

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