20日のニューヨーク株式市場で、主要企業でつくるダウ工業株平均が一時600ドル超下落した。米小売り大手ウォルマートの業績予想が期待を下回ったことで、株価が一時7%超値下がりして全体を押し下げた。ダウは約2週間ぶりに4万4000ドル台を割り込む場面もあった。
ウォールマートが20日に発表した2025年2月から1年間の利益見通しが市場の期待を下回り、消費の先行きへの懸念が広がった。貿易摩擦の激化や米国とウクライナの関係悪化への懸念から投資家はリスク回避の姿勢を強め、金融大手の株式も下落が目立つ。
また、ニューヨーク外国為替市場で円相場が一時、1ドル=149円台半ばと約2カ月半ぶりの円高水準をつけた。日本銀行の追加利上げ観測が高まりで、20日の東京市場からの円高ドル安の流れが続いた。