8日のニューヨーク株式市場で、主要企業で作るダウ工業株平均は一時600ドル超上昇した。終値は前日より254.48ドル(0.62%)高い4万1368.45ドルだった。米英間の通商合意などを受け、今後の各国との交渉に対する期待感が広がり、買いが広がった。
トランプ米政権が、一連の関税交渉で合意に達したのは、今回が初めて。合意に際し、英国が航空機を購入するとされたボーイングを始め、幅広い銘柄で買いが優勢になった。また、トランプ大統領が8日、中国への追加関税について「今のところ、これ以上高くなることはない」などと発言したことが、米中間の対立への懸念を和らげた。
ドルを買う動きにもつながり、8日のニューヨーク外国為替市場で、対ドル円相場は一時、1ドル=146円台をつけた。約1カ月ぶりの円安ドル高水準となった。