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市況

 5日の米ニューヨーク株式市場で、主要企業でつくるダウ工業株平均が一時4万5770ドルをつけ、取引時間中の最高値を更新した。ただ、その後下落に転じ、終値は前日より220.43ドル(0.48%)安い、4万5400.86ドルとなった。

 米労働省が5日に発表した8月の雇用統計は、非農業部門の就業者数の伸びが市場予想を大幅に下回り、2.2万人増にとどまった。さらに、前月比で増加となっていた6月の就業者数は、下方修正されて前月を下回る「純減」に転じた。

 雇用の弱さが示されたことで、FRBが利下げに踏み切るとの期待が高まり、景気刺激につながるとの見方から取引開始直後は買いが広がった。一方で、景気悪化への懸念も高まり、売りが優勢となった。

 また、米外国為替市場では、雇用統計の発表を受けてドルが売られた。対ドル円相場は、発表前から1円ほど円高ドル安が進み、一時1ドル=146円台後半をつけた。

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