26日のニューヨーク株式市場で、主要企業でつくるダウ工業株平均が値上がりし、約1カ月ぶりに史上最高値を更新した。先週末に米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が9月の利下げをほぼ明言したことが好感され、株式が買われた。
ダウの終値は、前週末より65.44ドル(0.16%)高い4万1240.52ドルだった。
パウエル氏は23日の講演で「政策を調整する時がきた」と述べ、9月の金融政策を決める会合での利下げを強く示唆した。利下げで景気が下支えされるとの期待が高まり、株式が買われた。市場では、28日の米半導体大手エヌビディアの決算発表に注目が集まっている。(ニューヨーク=真海喬生)