11日の米ニューヨーク市場で、主要企業で作るダウ工業株平均は600ドル超上昇し、4万ドル台を回復した。米連邦公開市場委員会(FOMC)の委員の発言を受けて、市場の混乱への懸念が和らいだことなどが影響した。
終値は前日よりも619.05ドル(1.56%)高い、4万0212.71ドルだった。米大企業を幅広く網羅するS&P500指数も、1.81%上昇した。
ボストン連銀総裁で、FOMC委員のコリンズ氏が、英紙フィナンシャル・タイムズのインタビューに、金融市場が混乱した場合、安定させるために米連邦準備制度理事会(FRB)が「絶対的に準備ができている」などと語り、市場に対して何らかの手を打つとの期待から買いが広がった。
また、米債券市場では、長期金利の指標となる10年物米国債の利回りが上昇(債券価格は下落)し、一時4.59%をつけた。米紙ウォールストリート・ジャーナルによると、1週間の上げ幅は2001年以来最大の水準となった。