3日のニューヨーク株式市場で、主要企業でつくるダウ工業株平均が626ドル値下がりした。米国の製造業の景況感を示す指数が市場予想を下回り、景気減速への懸念から株式が売られた。
終値は、前週末より626.15ドル(1.51%)安い4万0936.93ドル。ハイテク株が中心のナスダック総合指数は3.26%と大幅に下落した。
米サプライマネジメント協会(ISM)が3日に発表した8月の製造業景況感指数は市場予想を下回り、景気先行きへの懸念が広がった。先週末まで最高値の更新が続いていた反動も大幅な下落につながった。
また、中国の景気減速への懸念から、3日のニューヨーク商業取引所では原油価格が大きく値下がりした。指標となる「米国産WTI原油」の先物価格は前週末より4%超下落し、1バレル=70.34ドルと約8カ月半ぶりの安値で取引を終えた。(ニューヨーク=真海喬生)