市況

 19日のニューヨーク株式市場で、主要企業でつくるダウ工業株平均が初めて4万2千ドルを超え、史上最高値を更新した。前日に米連邦準備制度理事会(FRB)が大幅な利下げに踏み切ったことや、労働市場の底堅さを示す経済指標の発表を受け、株式が買われた。

 ダウは前日より522.09ドル(1.26%)高い4万2025.19ドルとなった。米大企業を幅広く網羅する「S&P500」も1.70%上昇して最高値を記録。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も2.51%と大きく上昇し、米国の主要株価指数は三つとも値上がりした。

 インフレ(物価高)の落ち着きを受け、前日にFRBは4年半ぶりに利下げした。下げ幅は通常の2倍で、景気や雇用を下支えする姿勢を示した。また、19日朝に発表された前週分の新規失業保険申請件数は市場予想を下回った。労働市場の底堅さを示す内容で、景気の減速懸念が後退。株高につながった。(ニューヨーク=真海喬生)

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