市況

 30日の米ニューヨーク商業取引所で、原油価格の指標となる「米国産WTI原油」の先物価格が前日より2.21ドル下落し、1バレル=58.21ドルで取引を終えた。需要低下の懸念などから60ドルを下回り、2021年以来、約4年ぶりの安値となった。

 30日に発表された米国の25年1~3月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)の速報値が、年率換算で前期比0.3%減で3年ぶりのマイナス成長となり、景気が減速して原油の需要が下がる懸念が広がった。

 また、ロイター通信は同日、関係者の話として、サウジアラビア当局者が石油業界や同盟国に対し、減産をして市場を支える意向はないと伝えたと報じた。サウジアラビアが増産に動くとの見方が出たことも、下落につながった。

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