JR来待駅で金岡裕之・山陰支社長から「名誉駅長」を委嘱され、敬礼する伊藤正範さん(左から2人目)=2024年10月9日午前11時4分、松江市宍道町東来待、堀田浩一撮影

 無人駅のJR山陰線来待(きまち)駅(松江市宍道町)の名誉駅長に、JR西日本の元社員の伊藤正範さん(73)が就任した。9日、同駅で委嘱式があり、JR西日本の金岡裕之・山陰支社長から委嘱状と名誉駅長の制帽を受け取った。

 名誉駅長は、同社が「地域に愛される駅づくり」をテーマに2012年から始めた事業。駅近隣に住み、駅の清掃や地域の見守り活動など様々なボランティア活動に取り組む元社員に委嘱している。島根県内では現在、荘原駅(出雲市斐川町)に続いて2駅目となる。

 現役時代、山陰線の車両点検を担ってきた伊藤さんは09年に退職後、近隣の住民らと来待駅の清掃活動を続けてきた。待合室にある駅ノートにつづられていた「いつ来てもきれいですね」というメッセージにも励まされてきたという。

 名誉駅長の制帽をかぶった伊藤さんは「これまで通り(清掃活動を)継続していきたい」と話した。(堀田浩一)

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