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松本城天守閣を背景に演奏する参加者たち=2024年8月18日午前、長野県松本市、小山裕一撮影
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 長野県松本市で開かれている音楽祭「セイジ・オザワ松本フェスティバル(OMF)」の演奏者や観客らを歓迎するパレードと合同演奏会が、市中心市街地と松本城二の丸御殿跡で18日にあった。多くの市民のほか夏休みで訪れた観光客らが、楽都・松本の雰囲気を楽しんだ。

 パレードには、地元の小中学生を中心に約1500人が参加。松本城までの約1キロを演奏しながら歩いた。沿道では、演奏する小中学生を見守る父母たちがスマホで盛んに撮影した。

 合同演奏会場の松本城二の丸御殿跡では、2月に88歳で亡くなった世界的な指揮者・小澤征爾さんが、これまでの合同演奏会で小中学生たちを熱心に指導する姿の映像が大型スクリーンに映し出された。演奏では約400人が、小澤さんが好きだったという「星条旗よ永遠なれ」のほか、「信濃の国」を披露した。

 パレードと演奏会でピッコロを奏でた市立旭町中学校3年の四谷彩日(あやか)さん(15)は「大人数で演奏し、多くの人に聞いてもらえ、とてもいい機会になりました。音楽っていいな、と思いました」と語った。

 OMFは9月4日まで。期間中は小澤さんに感謝するフラッグが松本市の中心市街地に掲げられるほか、街頭スピーカーからは小澤さんが指揮したブラームスの交響曲が流される。(小山裕一)

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