主要産油国でつくる石油輸出国機構(OPEC)プラスは31日、有志8カ国が7月の増産量を当初計画の3倍に拡大すると発表した。3カ月連続の大幅増になる。世界では原油の供給過剰が続いており、市場に出回る原油量がさらに増えれば原油価格が引き下がり、日本のガソリン価格にも影響する可能性がある。
OPECプラスは、サウジアラビアやイラクなど12カ国のOPEC加盟国に、ロシアやカザフスタンなど非加盟の10カ国を加えた枠組み。原油の需給を調整し、原油価格に影響を及ぼす。
景気悪化で原油価格が下がった2022年秋から順次減産を拡大。ほぼすべての参加国による協調減産を中心に、有志国の自主減産を含め、日量約580万バレル規模の減産を続けてきた。
このうちサウジアラビアやロ…