新しいPTAの形を模索していくことを知らせた「お知らせ」=遠藤晃弘さん提供

 《旧PTAからのお知らせ ~神中PTA、変わります~》

 昨年(2024年)4月8日、東京都調布市。市立神代中学校のPTA会長だった遠藤晃弘さん(44)は、保護者向けに1枚のお知らせを送った。

 《加入意思確認、会費の徴収、委員決めなどを見合わせ、保護者全体で学校と地域と協力して生徒をサポートしていく体制を1年かけて模索していきます。》

 同校では24年度、「コミュニティ・スクール」(学校運営協議会制度)が導入された。「地域とともにある学校づくり」をめざし、保護者や地域住民が学校運営に参画する仕組みだ。文部科学省が設置を進めており、調布市では25年度中に市立小・中学校全校で導入を予定している。

 従来以上に広く地域住民を巻き込んで、学校を支える仕組みができる。

 「役員のなり手不足や活動負担の大きさから、運営自体が困難になってきた従来のPTAを、今、見直す時だと感じた」と遠藤さん。

 掲げたのは、PTA組織からの保護者の「解放」だ。

 本部役員>クラス委員や専門…

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