JAXA(宇宙航空研究開発機構)の月着陸探査機SLIMの坂井真一郎プロジェクトマネージャ(左から2人目)と、H3ロケットのプロジェクトマネージャを務めた岡田匡史・理事(同4人目)が盛山正仁・文部科学相(中央)を表敬した=2024年4月17日、東京都千代田区、竹野内崇宏撮影

 今年相次いでミッションに成功した宇宙航空研究開発機構(JAXA)の月探査機SLIM(スリム)と、新型ロケットH3の責任者2人が17日、盛山正仁・文部科学相を表敬訪問した。盛山氏は「長い間のご苦労が実ったもの」とねぎらい、成功の積み重ねが日本人宇宙飛行士の月面着陸の日米合意にもつながったとの考えを示した。

 SLIMは1月、月面に軟着陸。世界で5カ国目の成功となった。昨年初号機の打ち上げに失敗したH3は、今年2月に2号機の打ち上げと衛星の軌道投入に成功した。

 H3の打ち上げ当時のプロジェクトマネージャを務めた岡田匡史理事は、盛山氏に「打ち上げの延期や失敗で宇宙(基本)計画に影響を与えてしまったが、これからがいよいよ出番。磨きをかけて宇宙計画を支えたい」と決意を伝えた。

 SLIMの坂井真一郎プロジ…

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