宇宙航空研究開発機構(JAXA)は26日、日本初となる月面着陸に成功した探査機SLIM(スリム)の成果を発表した。着陸が「逆立ち」となった原因や極寒の夜を越える「越夜」について説明した。
SLIMは1月、目標地点から誤差100メートル以内に降りる「ピンポイント着陸」に世界で初めて成功した。
これまでは、平らな場所で目標から数キロ、十数キロ単位で「降りられる場所に降りる」のが一般的だった。
SLIMは、自ら撮影した画像と別の探査機が撮った写真を比べることで自分の位置を特定し、目標から東に約60メートルの地点に軟着陸した。
ただ、SLIMの着陸はメインエンジンが上を向いた「逆立ち」だった。
JAXAによると、月面に向…