SMBC日興証券の新トップに4月1日付で就任した吉岡秀二社長(59)が朝日新聞の取材に応じた。2021年に発覚した相場操縦事件の影響は収益面で「ほぼない」としたうえで、資産管理型ビジネスを進めるために社員の評価制度を改めたことを明らかにした。
従来、証券各社は株式売買による手数料収入に頼ってきたが、今は預かる資産額に応じ手数料を受け取る「資産管理型」へ転換を進めている。
吉岡氏は「賞与は単年度の収益に連動して決めていたが、今後は中長期的な成長に貢献すれば大きく加算する」と語った。顧客の相談にどれだけ応じたかなどを評価項目に加える。
相場操縦事件を受けて、同社…