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兵庫県西宮市の阪神甲子園球場

 第107回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)に出場している広陵高校(広島)は7日、硬式野球部の元部員が監督とコーチ、一部の部員から2023年に暴力や暴言を受けたとするSNS上の情報について、文書で見解を公表し、同校が設置した第三者委員会が調査を進めていることを明らかにした。同校のこれまでの調査では「指摘された事項は確認できなかった」としている。同校が6日に公表した部員間の暴行とは別の事案という。

 同校の説明によると、調査中の事案は昨年3月に元部員から申告があり、今年2月にも元部員が広島県高野連と日本高野連に情報提供したという。いずれも同校が関係者を聴取したが、申告内容は確認できなかったという。元部員の保護者からの求めで、6月に第三者委員会を設置した。

 同校は、別の暴行事案が先にSNS上で拡散したことを受け、6日にも文書を発表。1月に当時の2年生部員4人が下級生のほおや胸をたたいたり胸ぐらをつかんだりした暴行事案があり、日本高野連から3月に「厳重注意」を受けていたと明らかにした。この暴行に関わった人数や暴言の内容について、SNSで拡散されているような新たな事実は確認できなかった、と説明している。

 大会本部は7日、「第三者委員会の調査結果を受けた学校からの報告を待って、日本高野連が対応を検討する」とのコメントを発表した。

大会本部のコメント

 SNS上で流れている新たな情報については、日本高等学校野球連盟にも被害を訴えている元部員から情報提供があり、広島県高等学校野球連盟を通じて、学校に確認したところ、訴えのあった内容について確認できなかったとの報告を受けていました。

 広島県高野連からは「学校は元部員の保護者からの要望を受け、第三者委員会を設置し、現在調査中」と聞いています。

 第三者委員会の調査結果を受けた学校からの報告を待って、日本高野連が対応を検討します。

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