昨年秋の兵庫県知事選を事例に、選挙報道の課題を考える集会がこのほど、神戸市内であった。全国各地の新聞社や通信社に勤める記者ら計約100人が参加し、知事選の取材・編集を指揮していた神戸新聞やサンテレビの担当者らが報告した。
集会は日本新聞労働組合連合(新聞労連)などが主催し、4月17日に開かれた。神戸新聞の永田憲亮報道部次長は、選挙におけるSNSの影響力を指摘。SNS上の一部で「熱狂」が生まれ、「マスコミ不信」と相まって現場で取材する記者個人への誹謗(ひぼう)中傷へと発展することがあったと明かした。「メディアは選挙取材の意味を説明していかなければならない。記者を孤立させず、組織で状況を把握し、対応することが大事だ」と話した。
サンテレビの及川晃輔さんは…