Smiley face
写真・図版
「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」でアイドル的な人気を誇る和花(ホーホワ)=2023年5月23日、四川省成都市、井上亮撮影

 中国のパンダ研究施設が熱狂的なファンの対応に苦慮している。パンダ人気が過熱するにつれて一部のファンが過激化し、飼育員への殺害予告などもあった。背景には中国で社会問題になっている「ファン文化」の存在もありそうだ。

 「愛を盾にした極端な行為に断固反対する」

 7月末、四川省に研究拠点を持つ「中国ジャイアントパンダ保護研究センター」が出した異例の声明が注目された。

  • 「海帰熊猫」は中国でどう余生を送る? パンダ返還ラッシュの背景は

 東京・上野動物園で生まれ育ったシャンシャンを、中国帰国後に飼育している機関としても知られる同センターは、近年パンダファンによるネット上のデマ拡散や職員に対する嫌がらせに悩まされている。

写真・図版
「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」で人気のパンダがいるエリアに群がる人たち。「えさを与えないで」と電光掲示板で表示されている=2023年5月24日、四川省成都市、井上亮撮影

■偽情報流した夫婦に禁錮刑…

共有