中国のパンダ研究施設が熱狂的なファンの対応に苦慮している。パンダ人気が過熱するにつれて一部のファンが過激化し、飼育員への殺害予告などもあった。背景には中国で社会問題になっている「ファン文化」の存在もありそうだ。
「愛を盾にした極端な行為に断固反対する」
7月末、四川省に研究拠点を持つ「中国ジャイアントパンダ保護研究センター」が出した異例の声明が注目された。
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東京・上野動物園で生まれ育ったシャンシャンを、中国帰国後に飼育している機関としても知られる同センターは、近年パンダファンによるネット上のデマ拡散や職員に対する嫌がらせに悩まされている。
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