カンサイのカイシャ ここがオモロイ!
先端の花火に火をつけると下部のろうそくに火が移り、回転しながらピンク色の花びらが開いてバースデーソングが流れる。「スーパードリームキャンドル」はご存じだろうか。誕生日のお祝いで人気の商品を開発したのは、実は国産靴の部品メーカーでした。
「パッ」てなって、みんなが「わっ!」ってなるおもしろいもんをつくれ――。田中務補(かねすけ)商店(神戸市長田区)で現在社長を務める田中伸明さん(51)が、父である先代の社長から与えられたのはそんなミッションだった。
「なにそれ?という感じですよね」と田中さんは苦笑いを浮かべて振り返る。
同社は「シャンク」を製造している。シャンクとは、靴の中底の土踏まず部分に仕込む部品だ。足にかかる加重をやわらげ、靴のねじれを防いで足運びをよくしたり、靴を長持ちさせたりする役割がある。
開発に1年半 買ってくれたのはクラブやスナック
会社のある長田はケミカルシ…