今年のノーベル文学賞に決まった韓国人作家、ハン・ガンさんは受賞会見を開かなかった。ノーベル賞のスタッフには「息子と一緒にお茶を飲んで、静かに祝いたい」と言った。
- 暴力に満ちた世界で、希望を想像する ハン・ガンさんインタビュー
「いまはスポットライトを浴びたくない。平穏に、静かに生きるのが好きだし、賞が何を意味するのか、考える時間が必要です」。スウェーデンの公共放送SVTには、そう話した。
多くを語らない姿勢は、これまで刻んできた、そしてこれから刻む言葉を、ぐっと重くする。
そんな姿に似つかない「公式アカウント」が、SNSに現れた。受賞決定直後に「サンクス!」と3回くり返し、「言葉が出ない」と喜びをむき出しにしていた。
二つの投稿は複数のメディア…