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5日発売された任天堂の新型ゲーム機「Nintendo Switch 2」=2025年6月5日午前10時28分、大阪市浪速区、大山貴世撮影
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 任天堂の新型家庭用ゲーム機「Nintendo Switch 2(ニンテンドースイッチツー)」が5日、国内外で発売された。初代モデルに続き「1家に1台」から「1人に1台」をめざす戦略だが、要となる価格設定には米トランプ関税などが影を落とす。人気ソフトを原動力にしたこれまでの独自路線を維持できるか、岐路に立っている。

 大阪市浪速区の「ジョーシン日本橋店」では、抽選予約に当選した購入客約20人が午前10時の開店前から並んだ。有給休暇を取ったという会社員男性(27)は「当選した人は周囲にも1、2人しかいない。早く帰って遊びたい」と話した。

「正統進化」だが、価格は1万7千円高く

 スイッチ2は、初代モデルよりも処理速度や画質が向上したほか、画面も7.9インチと一回り大きくなった。着脱式のコントローラーにはマウスのように滑らせて使える新機能もついた。だが、見た目や操作方法は大きくは変わらない。任天堂は前モデルからの「正統進化」と位置づける。

 前モデルのスイッチは2017年発売。持ち歩け、テレビにつなげて大画面でも遊べる「ハイブリッド型」のゲーム機として注目を集めた。全世界で累計1億5212万台(25年3月末時点)が売れ、国内では任天堂の歴代ゲーム機のなかでもっとも売れた機種となった。

 ただ、今回の高性能化に伴い、価格の上昇も避けられなかった。多言語対応版は税込み6万9980円。新たに日本語対応のみの国内専用機(同4万9980円)も用意したが、それでも初代モデルに比べると1万7千円高い。

 ソニーグループの「プレイス…

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