元タレントの中居正広さんが起こした女性とのトラブルをめぐるフジテレビの一連の対応が問題視されている中、TBSテレビは21日、芸能関係者と社員との関係の実態把握のために行った社内調査について、「不適切な言動」は確認していないとの結果を公表したが、フジ社員や中居さんが出席した会食へのTBSテレビの女性アナウンサーの参加はあったとした。
同社によると、調査は番組制作に携わるアナウンサーを含む社員を主な対象とし、社内のコンプライアンス部門や外部の弁護士が、社員と芸能関係者との会食などについて、アンケートやヒアリングを行った。調査は今後も継続するとしている。
今回の調査では、芸能事務所が主催する会食などにTBSテレビ社員がアナウンサーを誘って参加したケースがあったが、「不適切な言動があった事実」や「打ち合わせや懇親以外の不適切な目的で、芸能関係者との間で会食等を設定していた事実」は確認していないとした。
一方、TBSテレビの女性アナウンサーが2023年5月、一連のトラブルへの関与が報じられているフジ社員や中居さんらが出席する飲食店での会食に参加したことが判明。このアナウンサーは、22年ごろに複数局のアナウンサーとプロデューサーが集まる食事会でフジ社員と知り合った。会食にはフジ社員から直接誘われて出席し、途中で帰宅したと話しているという。自身や女性参加者への性的言動は見聞きしておらず、中居さんとの食事はこの1回だけだったと説明している。これは、フジ社員が設定し、ほかの民放局の女性アナウンサーが出席したと一部で報道された会食とみられるという。
このほか、同月31日に中居さんのマンションで行われたバーベキューに、TBSテレビの男性社員2人が参加。2人は中居さんに誘われ、フジ社員や芸能関係者も同席していた。2人はバーベキュー終了とともに帰宅し、滞在中に不適切な言動はなかったと説明しているとした。
中居さんが起こした女性とのトラブルをめぐっては、フジの一連の対応が問題視され、民放キー局も「不適切な会食」の有無などについて社内調査を実施。テレビ朝日は1月22日に「食事会等での不適切な行為の報告はなかった」と発表。日本テレビも2月14日、「不適切な会食はなかった」と明らかにしていた。