トランプ大統領は米国内でTikTokの買い手を見つけたいと考えているが、売却の仕組みは厄介だ=ニューヨーク・タイムズ

How a Sale of TikTok Would Work and Who Might Buy It

 社交の場で楽しむゲーム[parlor game]が、米ウォール街で新たにはやっている。それは、動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の次のオーナーは誰かを当てるものだ。

 トランプ大統領は1月、TikTokの全米での利用を禁止する法律の施行を延期する大統領令に署名した。この大統領令により、TikTokは(サービスを続けるならば)、4月上旬までに中国系以外の企業に売却されなければならなくなった。

 大統領令に署名してから、トランプ氏は今後数週間の展開について、時には矛盾するようなヒントを次々と投げかけてきた。例えば、入札合戦[bidding war]を望んでいると示唆したり、米国がアプリの一部を所有すべきだと発言したり、手を挙げている企業がほかにもあるのに米IT大手マイクロソフトとイーロン・マスク氏の名前を買い手候補に挙げたりしている。

 しかし、ありうべき売却の仕組みはまだ不透明だ。

 TikTokを所有する親会社「バイトダンス」は、何年も前からアプリを売却することはできないとしている。中国政府が、非常に重要なアルゴリズム(計算手順)の輸出を許可しないだろうということが理由のひとつだ。

 また、TikTokに投資する米国の投資家たちも売却に興味があるかどうかはわからない。

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NYTによると、買い手には企業共同体やユーチューバーの名前も挙がっています。誰がどうやって交渉するのか? 売却の壁は? NYT記者が課題を解説しています。

 「トランプ大統領と彼のチー…

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