英語能力試験「TOEIC」を別人の名前で受験したとして、警視庁は3日、中国籍で京大院生の王立坤容疑者(27)=京都市左京区=を有印私文書偽造・同行使容疑で再逮捕し、発表した。組織的なカンニングが疑われる事件で、王容疑者の逮捕は5回目。黙秘しているという。
国際犯罪対策課によると、再逮捕容疑は4月20日、東京都豊島区の試験会場で、解答用紙に架空人物の氏名を書き、試験官に提出したというもの。
この日、会場には同一住所で受験の申し込みをした10~20代の中国籍の男女50人が集まっていた。このうち14人が王容疑者と同じ975点(990点満点)のスコアを取っており、間違えた設問も全て同じだったという。同課は、王容疑者が解答を教えていたとみている。