半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が16日発表した2024年12月期決算は、売上高と純利益ともに過去最高だった。人工知能(AI)向け半導体の需要拡大が貢献した。
売上高は前年比33.9%増の2兆8943億台湾元(約13兆7千億円)、純利益は同39.9%増の1兆1732億台湾元(約5兆5500億円)だった。
魏哲家(シーシー・ウェイ)・最高経営責任者(CEO)は記者会見で、昨年末に量産を開始した熊本県菊陽町の工場について「政府や自治体の強力な支援のおかげで、計画は順調だ。良好な歩留まり(良品率)で量産を開始している」と言及。さらに「25年中に第2工場の建設が始まる予定だ」と今後の方針も改めて説明した。