U―NEXT HOLDINGSが運営する動画配信サービス「U―NEXT(ユーネクスト)」が好調だ。有料会員は466万人超、国内市場ではシェア2位となり、王者ネットフリックスに迫る。宇野康秀社長(61)はかつて、配信事業の売却を銀行に迫られるなど、失意の日々を過ごした。どのように逆襲を遂げたのか――。

提携発表会見で握手を交わすU-NEXT HOLDINGSの宇野康秀社長(右)と楽天グループの三木谷浩史会長兼社長=2025年6月23日、東京・渋谷、黒田健朗撮影

 6月23日、東京・渋谷のホール。楽天モバイルとユーネクストの提携発表会見に臨んだ宇野氏は、感慨深げにこう語った。「23年を経て、自信をもって楽天さんと最強タッグになる機が熟し、ここに私は立てている」。

 実は23年前にも、同じ渋谷で三木谷氏と並んで会見したのだった。

 楽天グループの三木谷浩史会長兼社長(60)も、「日本企業の最強タッグ」「運命共同体だ」と強調した。

 最強タッグとは、楽天モバイ…

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