高校日本代表の今岡拓夢=9月7日

 野球のU18(18歳以下)ワールドカップ(W杯)第4日は8日、沖縄セルラースタジアム那覇などで1次リーグがあり、高校日本代表は南アフリカを10―0(五回コールド)で下した。A組で唯一の開幕4連勝とし、決勝ラウンド進出を決めた。

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 日本は一回、高畑知季(兵庫・東洋大姫路)の犠飛などで2点を先制。その後も得点を重ねた。先発の中野大虎(だいと)(大阪桐蔭)は5回無失点、9奪三振と好投した。

 5日に18歳の誕生日を迎えた日本の6番今岡拓夢(鹿児島・神村学園)は「夢のようだった」と振り返った。3点リードの三回1死一塁、高めの変化球を強く振り抜いた。打球は向かい風に戻されながらも、左翼ポール際に吸い込まれた。

 チームは左打者が多く、この日先発した右打者は3人だけ。長打力のある今岡は木製バットに慣れずに不振が続き、小倉全由監督から強いスイングを心がけるよう指導されていた。

 大会を通じて、チーム初の一発で、ベンチのチームメートは総立ちに。今岡は「打てない時も、盛り上げてくれたおかげだった」。満面の笑みでダイヤモンドを回った。

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