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USスチールの工場入り口の看板=2024年12月12日、米ペンシルベニア州クレアトン、真海喬生撮影

 日本製鉄の米USスチール買収計画について、米政府機関が認めるかどうかの判断を見送り、退任目前のバイデン大統領に一任されることになった。大統領判断の手前で承認を得る日鉄の「ベストシナリオ」は実現しなかった。バイデン氏は15日以内に結論を出す。米製鉄所の地元や日本政府も、かたずをのんで見守る。

 米政府の対米外国投資委員会(CFIUS)が、買収案の国家安全保障への影響を審査してきた。日鉄は24日、CFIUSから「全会一致に至らずバイデン大統領の決定に委ねられた」との報告を受けたと発表した。

 関係者の話や英紙フィナンシャル・タイムズなどの報道を総合すると、国防総省などが買収を容認する一方、米通商代表部(USTR)は反対しているもようだ。USTRのタイ代表は大統領選さなかの10月、米鉄鋼大手クリーブランド・クリフスの工場を視察した。身売りに出ていたUSスチールの買収合戦で日鉄に競り負けた同業者で、日鉄による買収に今も反対している。

 今後15日以内にバイデン氏…

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