長野県野沢温泉村長選は30日投開票され、前村議で無所属新顔の上野雄大(ゆうた)氏(43)が初当選を決めた。上野氏はフリースタイルスキーの元選手で、ワールドカップの出場経験がある。くらしの充実と観光振興の両立を訴え、20年ぶりの選挙戦を制した。
上野氏は2009年に引退後、故郷でアウトドア関連事業を立ち上げ、21年からは村議を務めていた。妻は14年のソチ五輪にフリースタイルスキーのハーフパイプで出場した三星マナミさん。
村は県北東部に位置し、人口約3600人(2月末現在)。上質なパウダースノーが楽しめるスキー場と情緒ある温泉街を抱え、インバウンド(訪日外国人)でにぎわう。
選挙戦は観光立村の将来像が主な争点となり、5選を目指す無所属前職の富井俊雄氏(75)と論戦を繰り広げた。
今回の村長選は任期満了後でも村議の満了日(3月31日)に合わせて実施できる公選法の90日特例を適用したため、村長の任期は28日に満了した。そのため富井氏の新旧は「前職」となった。
開票結果
当 1,241 上野 雄大 43 無新 (1)
890 富井 俊雄 75 無前
(確定得票)