起業家イーロン・マスク氏が所有する企業への攻撃や抗議が相次いでいる。SNSのX(旧ツイッター)では、断続的に接続の不具合や表示の遅れが出る障害が10日に発生し、マスク氏は「大規模なサイバー攻撃を受けた」と表明した。テスラ車が燃やされる事件も頻発している。トランプ米政権で「政府効率化省(DOGE)」を率いるマスク氏への反発が背景にあるようだ。
- Xで大規模障害、マスク氏「サイバー攻撃」 ハッカー集団が犯行声明
Xの障害は日本や米国、英国など世界中で影響が出たとみられる。マスク氏は米FOXビジネスのインタビューに「(ネット上の住所にあたる)IPアドレスはウクライナの地域を示していた」と話した。ただ、サイバー犯罪者は偽のIPアドレスを経由させて攻撃し、身元を隠すため、どの国から攻撃が行われたのかを特定するのは難しいとされる。一方、米ニューズウィークなどによると、親パレスチナのハッカー集団「ダーク・ストーム・チーム」が犯行声明を出した。この組織はイスラエルによるガザへの攻撃を支援する国や組織を標的にすることで知られている。
マスク氏が最高経営責任者(…