【動画】東北自動車道の黒磯板室インターチェンジ。この付近から逆走が始まった可能性が浮上している=高橋淳撮影

黒磯板室ICで、料金所を通過した後に現れる「分岐点」。右折すれば上りの本線に合流できるが、左折すると逆走となり、本線を降りてくる車と対向する形になる=2025年4月28日、栃木県那須塩原市、高橋淳撮影

 栃木県の東北自動車道上り線で26日夜、逆走車がほかの車に正面衝突するなどして3人が死亡した事故で、逆走車は約3キロ離れた黒磯板室インターチェンジ(IC)から反対方向に進入した可能性があることが、栃木県警への取材でわかった。

 同ICで上り線に入る際は信号機のあるY字の交差点を道なりに右側へ進むが、誤って左折すると上り線から降りてきた車と対向し、逆走することになる。

 記者が28日に現場を車で通ると「進入禁止」の標識や右側へ誘導する矢印の看板、車線の色分けなどが確認できた。ただ、物理的に左折できないようにする仕組みはなかった。

 県警は料金所付近の監視カメラや、事故車両の車載カメラの映像などを解析。逆走車がこの交差点を左折し、反対方向へ進入した可能性があるとみて、慎重に調べている。

 事故を受けてNEXCO東日本は27日から、車両が誤って左折するのを防ぐため、現場に誘導看板付きのNEXCOの車両を設置し、注意喚起を強化している。同社と県警などは28日午後には交差点付近を調査し、再発防止のための対策について協議した。

 同社によると、同ICの形は…

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