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創業150年を超える医療機器メーカー「白井松器械」=大阪市中央区、小島弘之撮影
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 決算を粉飾して銀行から5億円の融資枠をだまし取ったなどとして、大阪府警は30日、医療機器メーカー「白井松器械」(大阪市中央区、民事再生手続き中)の元社長ら2人を詐欺容疑で逮捕し、発表した。粉飾は20年以上続いていたとされ、府警は他の銀行との取引にも不正がなかったか調べる。

 逮捕されたのは元社長の弘野俊彦(62)、元役員の羽田同徳(とものり)(68)の両容疑者。捜査2課によると、それぞれ社長と財務経理担当役員だった2022年12月、会社が債務超過であるのに経営状況は良好だと装った決算報告書を提出。銀行から5億円の融資枠をだまし取るなどした疑いがある。府警は2人の認否を明らかにしていない。

 白井松器械は明治時代の1872年に医療器械商として創業した老舗。信用調査会社などによると、解剖・病理関連機器の開発や販売などで業績を伸ばしてきた。

 だが、競合他社の参入などで…

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