一般の人が自家用車で客を運ぶ「ライドシェア」。自治体やNPOが主導する「公共版」とタクシー事業者が管理する「日本版」があり、どちらも北陸3県で導入が進む。その実情を探った。
今月7日の土曜日の夕方、JR加賀温泉駅前(石川県加賀市)で、スマートフォンの配車アプリ「Uber(ウーバー)」を立ち上げた。行き先は車で10分ほどの山代温泉古総湯だ。
すると、タクシーとライドシェアそれぞれの料金や待ち時間が示される。ライドシェアの方が安く、到着も早い。
ライドシェアを選ぶと、近くにいるドライバーと自動でマッチングされた。そのドライバーの実績もわかる。5カ月間で96回運転し、満点評価とされていた。
指定の乗車場で待つこと10分。アプリで事前に示されたルートを通り、スムーズに目的地に到着。支払いは事前に登録したカードで完了した。
温泉地、3割がインバウンド
「公共版」ライドシェアは、公共交通機関が十分に提供されていない地域(交通空白地)で認められる。
加賀市では、夜間や観光地で…