急激な少子化時代の地方大学振興に関する有識者会議が21日、初会合を開き、群馬、山梨、愛媛県内の大学・大学院生6人が特別委員として参加した。文部科学省設置の有識者会議で、学生が委員となるのは珍しいという。地方大学について学生からは、地方の進学希望者や、地域課題を学ぶ拠点としての意義などが語られた。
大学の将来像に関しては、中央教育審議会(文科相の諮問機関)が2月に答申を示した。特に地方大学の学生募集が難しくなる中、各地に質の高い高等教育機関を確保するため、自治体や企業など地域社会と大学の連携強化や、地域でニーズが高い高等教育機関への支援の必要性などを指摘した。これを受けて文科省が有識者会議を設け、座長に共愛学園前橋国際大(前橋市)の大森昭生学長が就いた。特別委員には兵庫県洲本市の地域おこし協力隊らも任命された。
この日の会議では学生らが、なぜ地方の大学を選んだのかや、地方の大学で学ぶことの意義について自身の体験をもとに話した。
学生の特別委員のうち、同大…