Smiley face
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「子ども議会」で質問する笠置小の児童(手前)=2025年7月4日午前9時35分、笠置町役場、平岡和幸撮影
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 京都府笠置町で4日、小学生が町の課題について質問や提案をする「子ども議会」が初めて開かれた。町で唯一の小学校の笠置小6年の児童4人が出席。少子高齢化が進む町の活性化策をめぐり意見を交わした。

 持ち時間は1人10分。児童たちは「笠置小のプールが使えないので修理してほしい」▽「自然が豊かでホタルもいる笠置町飛鳥路に駅を造ることを提案します」▽「子育てしやすい環境をつくるため、増えている空き家を活用し支援しては」▽「(温泉施設が休止中の)笠置いこいの館は再開されますか」などと意見や質問を投げかけた。

 山本篤志町長は「年間予算18億円の町では、1億円以上かかるプールの建て直しは現状では難しい。今は他の学校などのプールを借りてもらっています」と説明した。

 新駅や空き家の対策には「まちがにぎわうように、しっかり取り組みたい」。笠置いこいの館については「施設が古くなっているので時間とお金がかかるが、必ず再開したい」と答えた。

 藤田結心(ゆこ)さん(12)は「多くのことを知ることができてよかった。また機会があれば、たくさん質問したい」と、笑顔で話した。

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