小林製薬は、8日午後3時半から大阪市内で記者会見を始めた。多くの健康被害が報告されている紅麴サプリメント問題と2024年6月中間決算について、8日付で社長を引責辞任した創業家出身の小林章浩取締役と、創業家以外で初めてトップになった山根聡・新社長らが出席して説明している。外部弁護士による調査報告書で、この問題への会社の対応が厳しく批判されており、どう答えるかが注目されていた。
小林製薬がこの問題で記者会見を開くのは、健康被害を公表した3月下旬以来、約4カ月ぶり。
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7月下旬に公表された弁護士による報告書では、健康食品を扱う会社としての安全意識が欠けていたことが厳しく指摘された。1月15日に医師から腎疾患の報告が会社にあったのに、すぐに行政への報告をおこなわなかったのは「（健康被害との）因果関係が明確な場合に限る」との独自の解釈に固執していたためとされる。
山根社長はこの日の会見で「…
