利用が増える電動キックボードを安全に利用してもらおうと、警視庁北沢署は12日、東京都世田谷区の下北沢駅前の広場で、シェアリング事業者とともに試乗会を開いた。スタントマンによる事故の再現もあり、交通ルールを守るよう呼びかけた。
署によると、管内では昨年、電動キックボードに関する人身事故が14件発生。警察署別でワースト1位だった。ほとんどが下北沢駅周辺での若者による事故で、今年も5月末までに5件起きた。
この日初めて乗った専門学生の松尾明柊さん(18)は「意外とスピードが出て、曲がるのが難しかった。ルールを守って乗りたい」。北沢署の富田幸男交通課長は「歩行者を優先し、信号を守るなど安全な乗り方を覚えてほしい」と話した。