国立循環器病研究センター(国循、大阪府吹田市)の隣に入院、通院する子どもや家族のための滞在施設がある。難病の手術などで、自宅から遠く離れた国循に来る人たちの経済的、精神的負担を軽減するために設けられた施設だ。
この施設は「ドナルド・マクドナルド・ハウス」。米国で1974年に飲食チェーン「マクドナルド」の支援などで始まり、公益財団法人が運営する。現在は日本の12施設を含めて世界の約400カ所にあり、国循の隣のハウスは2019年6月に開所した。
笑顔で子どもの元に向かうため
7日、ハウス内の共用ダイニングルームで鳥取県米子市の坂部氏音(しおん)さん(8)が四苦八苦しながら竹串を回し、たこ焼きをつくっていた。
氏音さんは生まれつき肺の難病を抱え、手術のために国循に入院。施設に約1カ月間滞在した家族に支えられ、6日に無事に退院できた。
「退院したら、たこ焼きパー…