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「デジタル赤字」は10年で2.5倍になった

 内閣府が16日発表した2024年1~3月期の実質国内総生産(GDP)が、2四半期ぶりのマイナス成長になった。GDPを押し下げる要因の一つに、デジタル化の進展で海外の巨大IT企業に支払うお金が増えていることがある。「デジタル赤字」とも呼ばれるものだ。

  • 物価高が直撃、伸びない個人消費 「デジタル赤字」も景気の重しに
  • 「物価と賃金の好循環」本当にあるのか 円安への不安、伸び悩む消費

 Q デジタル赤字って?

 A 貿易や投資による海外とのお金の出入りを示す「国際収支」のうち、海外のデジタルサービスを使うことで生じる赤字のことだ。データをネット上に保存する「クラウド」の使用料や、ウェブサービスの広告スペース料といった費用がふくらんでいる。

 Q なぜ増えているの?

 A こうしたデジタル関連の…

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